上記のタイトルの記事を最近目にしたのですが、この主張については皆さんはどのようにお考えでしょうか。ご意見を賜れますと幸いです。
記事
https://weekly-economist.mainichi.jp/ar ... 20/033000c
成功事例(特に米国市場における)を基にした長期投資が、将来の成功を保証するものではないというのはその通りでしょうけど、むしろ、人口の増加は今後も続いていくでしょうし、グローバル化が曲がり角というのはそうかもしれませんが、それも織り込まれた上の株価なのではないかと思っているところです。
>景気循環の動向をウオッチし、金融政策の引き締め傾向が強くなる景気拡大期の後半に入ったら、積み立て(貯蓄)は継続したまま、株式投信への投資をストップする。そして、景気後退の最終局面、株価が底値圏にあるとみられるタイミングで、それまで積み立てておいた資金をつぎ込むのである。こうすれば、投資の簿価を安くすることができる。
→こちらも見極められればおっしゃる通りだとは思うんですが、「景気後退の最終局面」や「株価が底値圏にあるとみられるタイミング」などというものが、一般人にも簡単に判断できるようなものなんでしょうか。ランダムウォーク仮説はこのような見極めをできないと考えるものだと思うのですが認識に相違ございますでしょうか?
必ずしも“ほったらかし投資”を勧められない二つの理由
Re: 必ずしも“ほったらかし投資”を勧められない二つの理由
元記事では「分散」を「毎月一定金額を積み立て」することと捉えているようですが、私はこれを「分散」とは考えていません。サニー さんが書きました: ↑月 9 16, 2024 12:43 pm 上記のタイトルの記事を最近目にしたのですが、この主張については皆さんはどのようにお考えでしょうか。ご意見を賜れますと幸いです。
記事
https://weekly-economist.mainichi.jp/ar ... 20/033000c
成功事例(特に米国市場における)を基にした長期投資が、将来の成功を保証するものではないというのはその通りでしょうけど、むしろ、人口の増加は今後も続いていくでしょうし、グローバル化が曲がり角というのはそうかもしれませんが、それも織り込まれた上の株価なのではないかと思っているところです。
>景気循環の動向をウオッチし、金融政策の引き締め傾向が強くなる景気拡大期の後半に入ったら、積み立て(貯蓄)は継続したまま、株式投信への投資をストップする。そして、景気後退の最終局面、株価が底値圏にあるとみられるタイミングで、それまで積み立てておいた資金をつぎ込むのである。こうすれば、投資の簿価を安くすることができる。
→こちらも見極められればおっしゃる通りだとは思うんですが、「景気後退の最終局面」や「株価が底値圏にあるとみられるタイミング」などというものが、一般人にも簡単に判断できるようなものなんでしょうか。ランダムウォーク仮説はこのような見極めをできないと考えるものだと思うのですが認識に相違ございますでしょうか?
毎月の収入から投資することは「積み立て」ではなく、毎月一括投資を行っていると解釈すべきだと思います。
また、私は「長期、分散、積み立て」ではなく、「長期、分散、低コスト」を投資指針としています。
ここでの「分散」とは、「時期の分散」ではなく「投資対象の分散」を指しています。
タイミング投資に関しては、サニーさんの意見に同意です。
もしタイミングを正確に見極められるのであれば、誰もが簡単に大金持ちになれるでしょう。
安値で買い、高値で売るという行為は、タイミングを測るのではなく、リスク許容度に応じたリスク資産と安定資産のリバランスを行うことで実践できると考えています。
Re: 必ずしも“ほったらかし投資”を勧められない二つの理由
こんにちは
記事を読む限り建設的で評価できる点は株価はずっと上がる保証などあるのか?という問いでここは大事だと思います。
一方気にかかるのは最悪の30年をピックアップしてますが前提は30年積み立て投資を頑張れるのに30年後突如全部現金にする変人が例に出されていることです。2009年から少しずつ崩す人の場合その後日本株の追い風があるので少し違う結果になりますしそちらのほうが現実的な人でしょう。それでもそんな報われてない人でしょうが。
後は人口増加、技術革新、グローバル化がマクロ経済の高成長を支えたという事実が書いてますがこれがいつの間にか株式リターンの話にすり替わってるように見えます。意図せずなのか作為的なのかわかりませんがここはちょっと違うと思います。株式リターンに影響を与えるものは様々ありますが上場企業という優等生の会社達がリスクに見合った稼ぎを得られれば株式リターンは出るだろうというのがあります。
例えば人口増加や技術革新、グローバル化の影響がなくても毎年純利益を1億円稼ぎそうな見通しの会社があってその会社が15億で買えるなら買う人はそれなりにいると思います。環境の変化と競争の結果株式市場がそうした会社で占めるようになったらそれはそれでリターンは多分出るのです。
(歴史的にも戦中やここ数年の日本株は上記の3要素をあまり満たせませんが著しくリターンを出しています)
なので歴史的なリスクプレミアム水準が下がるかもしれないという話とかその理由を話すほうが対投資家への記事としては誠実だと思いますがそういう論点ではなさそうに見えます。リスクテイクの価値が落ちるとか企業がどこも似たり寄ったりになり差がつきにくくコモディティ化するのを想定した未来の話、株式を超える革新的なオルタナティブのアイデア等々の話であれば個人的にはワクワクしながら耳を傾けたかもしれません。
長くなってもアレなのでまとめると、記事は紙幅の都合もありますし全体的に私の目線に応えることは無理だとは思ってるので一般的な記事の評価としては「突っ込みどころはあるが悪意だらけとも言いにくい」というのが個人的な感想です。
・株式はずっと上がる保証はない
・盲目的すぎるのはよくないのではないか
という部分に関しては価値のある提起ではあると思います。これを読んでも自分の手法に揺るがない投資家であることは大事です。
記事を読む限り建設的で評価できる点は株価はずっと上がる保証などあるのか?という問いでここは大事だと思います。
一方気にかかるのは最悪の30年をピックアップしてますが前提は30年積み立て投資を頑張れるのに30年後突如全部現金にする変人が例に出されていることです。2009年から少しずつ崩す人の場合その後日本株の追い風があるので少し違う結果になりますしそちらのほうが現実的な人でしょう。それでもそんな報われてない人でしょうが。
後は人口増加、技術革新、グローバル化がマクロ経済の高成長を支えたという事実が書いてますがこれがいつの間にか株式リターンの話にすり替わってるように見えます。意図せずなのか作為的なのかわかりませんがここはちょっと違うと思います。株式リターンに影響を与えるものは様々ありますが上場企業という優等生の会社達がリスクに見合った稼ぎを得られれば株式リターンは出るだろうというのがあります。
例えば人口増加や技術革新、グローバル化の影響がなくても毎年純利益を1億円稼ぎそうな見通しの会社があってその会社が15億で買えるなら買う人はそれなりにいると思います。環境の変化と競争の結果株式市場がそうした会社で占めるようになったらそれはそれでリターンは多分出るのです。
(歴史的にも戦中やここ数年の日本株は上記の3要素をあまり満たせませんが著しくリターンを出しています)
なので歴史的なリスクプレミアム水準が下がるかもしれないという話とかその理由を話すほうが対投資家への記事としては誠実だと思いますがそういう論点ではなさそうに見えます。リスクテイクの価値が落ちるとか企業がどこも似たり寄ったりになり差がつきにくくコモディティ化するのを想定した未来の話、株式を超える革新的なオルタナティブのアイデア等々の話であれば個人的にはワクワクしながら耳を傾けたかもしれません。
長くなってもアレなのでまとめると、記事は紙幅の都合もありますし全体的に私の目線に応えることは無理だとは思ってるので一般的な記事の評価としては「突っ込みどころはあるが悪意だらけとも言いにくい」というのが個人的な感想です。
・株式はずっと上がる保証はない
・盲目的すぎるのはよくないのではないか
という部分に関しては価値のある提起ではあると思います。これを読んでも自分の手法に揺るがない投資家であることは大事です。
Re: 必ずしも“ほったらかし投資”を勧められない二つの理由
ご返信ありがとうございます。
GDPの成長と株価の成長は必ずしもイコールではないと思いますが、オルカンなどでも以下は同様なんですかね?
私も同感です。また、私は「長期、分散、積み立て」ではなく、「長期、分散、低コスト」を投資指針としています。
狼狽売りでもない限り大暴落のタイミングで利益確定したがる人はいないでしょうね。ここは心の持ち様かと思います。30年積み立て投資を頑張れるのに30年後突如全部現金にする変人
GDPの成長と株価の成長は必ずしもイコールではないと思いますが、オルカンなどでも以下は同様なんですかね?
上場企業という優等生の会社達がリスクに見合った稼ぎを得られれば株式リターンは出るだろうというのがあります。
Re: 必ずしも“ほったらかし投資”を勧められない二つの理由
オルカンでも同様と言っても差支えは多分ないかなと思います。
オルカンがベンチマークにしてる指数のMSCI ACWIは時価総額の大きいものをチョイスする選定基準だったと思いますが要は前述の技術革新、人口増加、グローバル化の3点がさほどない時代が来た場合にそれでも利益を出して時価総額が大きくなっていく会社はあるはずで、それが選定基準を満たせば入れ替わっていくのですから。
時価総額は大きいが他に追い抜く者がいないという特殊な状況が長年続く可能性はゼロではないですが株価は未来を織り込んで形成されます。投資家たちは儲けるために死に物狂いでその株価のプライシングをしていますから未来が期待できない会社は自然としぼんでいき時価総額の大小は変わり入れ替わっていくと考えるのが自然と個人的には考えます。
ただオルカンでも同様か、のような目線はインデックス投資について考えるときに非常に大事だと思います。
指数には選定基準、つまり指数ごとの癖があります。例えばTOPIXは旧東証一部銘柄で構成された指数ですがあまり入れ替えの規律が働かない指数という特徴がありました(東証一部に上場されると以降そこから弾かれにくいという特徴があった。現在プライム市場に名を変え規律が働くよう改革中)
そして中に含まれる銘柄のPBR1倍割れが半分くらいある指数でもありました。PBR1倍割れは世間でも話題にもなりましたが危機でもないのに年がら年中PBR1倍割れというのはざっくりいうと「お前ら働く意味あんの?働くのやめたほうがマシなんじゃない?」と投資家に思われてるようなものです。
こうした規律の弱い半分ゴミ箱みたいな指数が環境変化に対応できるのか?という疑問であれば自然です。
指数自体に興味を持つのは大事だと思います。
オルカンがベンチマークにしてる指数のMSCI ACWIは時価総額の大きいものをチョイスする選定基準だったと思いますが要は前述の技術革新、人口増加、グローバル化の3点がさほどない時代が来た場合にそれでも利益を出して時価総額が大きくなっていく会社はあるはずで、それが選定基準を満たせば入れ替わっていくのですから。
時価総額は大きいが他に追い抜く者がいないという特殊な状況が長年続く可能性はゼロではないですが株価は未来を織り込んで形成されます。投資家たちは儲けるために死に物狂いでその株価のプライシングをしていますから未来が期待できない会社は自然としぼんでいき時価総額の大小は変わり入れ替わっていくと考えるのが自然と個人的には考えます。
ただオルカンでも同様か、のような目線はインデックス投資について考えるときに非常に大事だと思います。
指数には選定基準、つまり指数ごとの癖があります。例えばTOPIXは旧東証一部銘柄で構成された指数ですがあまり入れ替えの規律が働かない指数という特徴がありました(東証一部に上場されると以降そこから弾かれにくいという特徴があった。現在プライム市場に名を変え規律が働くよう改革中)
そして中に含まれる銘柄のPBR1倍割れが半分くらいある指数でもありました。PBR1倍割れは世間でも話題にもなりましたが危機でもないのに年がら年中PBR1倍割れというのはざっくりいうと「お前ら働く意味あんの?働くのやめたほうがマシなんじゃない?」と投資家に思われてるようなものです。
こうした規律の弱い半分ゴミ箱みたいな指数が環境変化に対応できるのか?という疑問であれば自然です。
指数自体に興味を持つのは大事だと思います。