Bogleheads®の投資哲学-米国外投資家向け

Translated by: 金野真弓、Reviewed by あんちゃん、水瀬ケンイチ虫とり小僧セロン
Bogleheads®日本チャプター設立メンバー

Bogleheads®の投資哲学(米国外投資家向け)をご紹介いたします。米国(US)の投資家、または米国市民および米国外に居住する米国の永住者(グリーンカード保有者)には適用されません。  英語原文ページはこちら

Bogleheads®は歴史的に平均よりも高いリスク調整後リターンをもたらしているいくつかのシンプルな投資の原則に従っています。これらの原則は、ノーベル賞を受賞した現代ポートフォリオ理論と資本資産価格モデル(CAPM)に基づいています。これら理論の理解と実践は簡単で、かつうまく働きます。これらの原則に基づいて投資を行えば、成功する投資家になることも容易に可能です。誰もがほんの少し手間を掛けるだけで実行出来るのです。

核となる考え方は、バンガード創設者ジョン・ボーグル氏の投資哲学に基づいています。それらは、このWikiの包括的な一連の記事にまとめられ、説明されています。さらに、Taylor Larimore や Mel Lindauerが始めたBogleheads forumの何千もの投稿からも情報を得ることができます。Larry Swedroe, Rick Ferri等が寄稿した記事は、より高度な考え方をお伝えしています。

これらの投資のアイデアは米国で生まれましたが、世界中の投資家はそのほとんどを活用出来ることと思います。シンプルで分散されたポートフォリオ、投資のコストを抑えること、節税制度の利用といった普遍的な原則は、どこの国に住んでいても有効でしょう。これら普遍的な投資の原則をご自身の投資に適用するためのアイデアをこれからご紹介します。

ウィキを読むと、米国の投資家向けに書かれたページをご覧になると思います。米国でBogleheadとして投資する方法の詳細が、必ずしもあなたの国に当てはまると思い込まないように注意してください。米国の投資家にとっての最善の行動とあなたの国の投資家にとっての最善の行動の間には、特に税金と退職年金制度に関して、おそらく大きな違いがあるでしょう。

Bogleheads®10の投資哲学-米国外投資家向け

  1. 実行可能な計画をたてる
  2. 早くから、かつ定期的に投資する仕組みを作る
  3. リスクの取り過ぎや、リスクを取らないことに注意
  4. 分散
  5. マーケットタイミングを探らない
  6. インデックスファンドを活用する
  7. コストを低く抑える
  8. 税金を抑える
  9. シンプルな投資
  10. 航路を守る
  11. 結論

    参考文献
    参考動画(外部サイト)

1.実行可能な計画をたてる

実現可能な投資計画のはじめの一歩は、現実的な予算のもと、健全な家計の生活スタイルを確立することです。予算は、住居費・食費・衣服費といった必要経費や、外食やレジャー費といった任意の費用、住宅購入や子供の教育費といったまとまったお金、引退後の生活資金など、必要な支出を確実に網羅するようにします。

  • 悪い負債は避けてください。一般的にキャッシングなど、高金利の債務になります。もし借りている場合、先にこちらの負債を完済してください。
  • お金に困らない快適な引退後の生活のためには、毎月の収入から多くの割合を投資や貯蓄にまわす必要があることを理解してください。収入より少ない支出で生活し、収入以上の生活は避けてください。あなたが充分に貯蓄や投資をしない場合、あなたの資産は快適な引退後の生活を送るのに充分なリターンをもたらさないことでしょう。

健全な家計の生活スタイルを確立したら、将来のための投資を始めてください。シンプルな計画を書き出すことも良いでしょう。未来を知ることはできませんが、計画を立てることはあなたの考えを具体化するのに役立ちます。計画は完璧である必要はありませんが、合理的である必要があります。計画に仮定はつきものですので、より良いアイデアや情報が得られたら、計画を更新してください。ゴールは投資目標や将来の計画を実現させることです。投資目標や計画を書いておくことは、規律を維持して実行する上で役に立つことでしょう。

2.早くから、かつ定期的に投資する仕組みをつくる

定期的に貯金が出来るようになったら、つみたて投資を始めます。どのくらい投資に回せば充分でしょうか?答えは、ご自身の投資目標や、ご自身が居住する国の年金制度、投資からの収益にどの程度課税されるのかによって大きく異なります。引退のための資金として、収入の20%を投資にまわすのが出発点として適しているかもしれませんが、これは人によって、また国によって大きく異なります。定年よりも早く引退したい場合、より多くの資金が必要でしょう。いずれにせよ、長期にわたる複利効果を得るには、早く投資を始めることが大切です。

ご自身の会社の年金制度において利用出来る場合は、給与からの自動引き落としによる掛金拠出が有効です。そういった制度が利用できない場合は、証券会社を利用して、銀行口座からの定期的な自動引き落としで投資されることをお勧めします。投資習慣を確立し、継続することに役立ちます。

定期的なつみたて投資は、時間の経過とともに平均購入単価を平準化するのに役立ちます。これは、リターンの変動幅を軽減するだけでなく、自国通貨と購入するファンドが保有する株式または債券の通貨との間の為替変動を穏やかにすることにも役立ちます。定期的に一定金額ずつ買い付け、購入時期を分散させることは効果的な方法です。

あなたの国では、どの口座にどのような順序で利用すべきかについて、特定のガイドラインや推奨事項があるかもしれません。しかし、常に覚えておいて頂きたいのは、最初にすべきことはお金を貯めることです。何に投資するかよりも定期的な貯蓄習慣を確立することのほうがより重要です。

3.リスクの取り過ぎや、リスクを取らないことに注意

ご自身のリスク許容度は、困難な市場環境においてもご自身の投資計画を保持し続けることが出来るかどうか次第です。アセットアロケーション(資産配分)がご自身のリスク許容度に沿っているか確認するには、「次の下落相場の間に売却するつもりか?」と自問してください。その状況に直面しないと答えるのは非常に難しい質問かもしれませんが・・・。

充分な引退資金を貯めるために、適切な期待リターンが見込める資産への投資を希望されていることと思います。これはあなたが株式に投資する必要があることを意味します。株式は、上場企業が生み出した利益の一部を投資家に還元します。株式は有効なリターンの機会を提供しますが、一方で値動きが不安定でリスクもあります。2008年には、いくつかの市場において以前の高値から50%下落しました。時間の経過とともに、株価は成長する経済のトレンドにほぼ追随しますが、10年以上にわたって株価が停滞、または下落する可能性もあります。これが、アセットアロケーションに株式だけでなく債券も含める必要がある理由です。

債券[注2]は、一般的に利払日に利息が支払われ、償還日に額面金額が払い戻されます。債券は株式のようなリターンは見込めませんが、価格変動幅ははるかに小さくなります。株式に債券を組み合わせることにより、マーケット下落時のクッションとして働きつつ、穏当なリターンを生み出します。 

では、債券にどの程度配分すれば良いでしょうか?アセットアロケーションを決める上で基本となる質問です。まずご自身のリスクに対する能力や意思、どの程度リスクを取れるかということを理解した上で比率を決める必要があります。リスクを取れれば取れる程、組み入れるべき債券比率は少なくなります。もし年齢が若い方であれば、収入が増えるのはもう少し先になるでしょうし、引退用資金が必要になるのは数十年先でしょう。したがって、今後株価が大幅に下落しても、下落時に売却しなければ悪影響はないため、株式へのより高い資産配分が適切だと考えられます。

ジョン・ボーグル氏は次のように書いています。 

年を取るとたいてい(1)より守るべき財産、(2)大きな損失を取り戻すための時間が少ない、(3)インカム収入の必要性の高まり、及び(4)おそらく大きな市場変動に対しより慎重になる。これらの4つの要因は全て、年齢が上がるにつれ債券の比率を増やすことを示唆しています。

Common Sense on Mutual Fund、ジョン・ボーグル[1] 

あなたのアセットアロケーションの最適解は、ご自身の投資目標に基づきますが、実行可能な普遍的な指針があります。これらは理論ではなく実践に基づいており、意思決定の出発点にすぎず、終わりではありません。

たとえば、ベンジャミン・グラハム氏は次のように書いています。  

基本的な指針として、ご自身の資金の25%未満、または75%超の比率で株式を保有し、その結果、債券を75%以上、または25%以下の比率で保有すること、をお勧めしていません。ここには、2つの主要な資産クラス間で等しい比率、つまり50:50でなければならないという意味があります。

— The Intelligent Investor 、Jason Zweig [2]で引用 

あるいは、ジョン・ボーグル氏は「おおよそご自身の年齢の比率の債券を保有すること」を推奨しています。たとえば、45歳の場合、ポートフォリオの45%が高格付の債券ということになります。彼はこの考え方を、「[c]投資家の目的、リスク許容度、および全体的な資産状況を反映するように調整する必要がある」ため、単に「大まかな出発点」と説明しています。彼はまた、あなたが受け取る国や州の年金を債券相当として扱い、その想定値を適切に設定するべきだとも提案しています。[1]  

この「年齢を債券比率にする」という考え方や、そこから派生した年齢から10歳を引いたもの、または年齢から20歳を引いたものは、おおよその出発点に過ぎないため、状況に応じて調整することをお勧めします。たとえば、確定給付型の年金に加入されている場合、リスクを取ることの必要性とリスク選好度の両方が変わってくるでしょう。もしご自身の国に特段に良い公的年金制度がある場合、より高い投資リスクを取ることを可能にするかもしれませんし、引退後の資金が不足する可能性はほとんど、またはまったくないかもしれません。

リスクを過小評価することや、ご自身のリスク許容度を過大評価することは簡単です。2008年には、多くの人が、もっと多くの債券を持つべきであったことを後から理解しました。株式への配分が多いアセットアロケーションに決める前に慎重に検討してください。これまでにマーケットの大幅な下落を経験したことがない場合、リスクに対する考えは、感情的なものになる可能性があります。神経経済学の研究では、他の分野ではうまく機能する、精神的特徴と感情的影響が、市場と投資に関してはうまく機能せず、合理的な判断が出来なくなることを説明しています。[注3]

利便性と分散のために、個別の債券ではなく債券ファンドに投資することをお勧めします。多くの債券で構成される債券ファンドであれば、組み入れられている1つの債券がデフォルト(債務不履行)しても大きな影響はありません。短期および中期のデュレーションの債券ファンドを選択することで金利リスクをコントロールでき、信用格付けの高い債券ファンドを選択することでデフォルトリスクを管理できます。ここでの考え方は、債券を組み入れることでポートフォリオ全体の激しい価格変動を減らすことが出来るということです。債券側ではなく、株式側でリスクを選好することになります。  

夜ぐっすり眠ることができるアセットアロケーションにすれば、次にマーケットが急落したときにパニックになって売りたい衝動に駆られたり、いつ株価が戻るか心配することを回避できます。慎重な投資とは正反対の、高値掴み、安値売りを避けることにつながります。

債券は、固定利付債券とインフレ連動債券の2つのカテゴリに分ける場合があります。インフレ連動債は、更なる分散とインフレヘッジの両方をもたらします。インフレ連動債を使用する場合は、自国のインフレ率を考慮することも忘れないでください。これは、ポートフォリオの債券部分に関し、自国債券に投資することを示唆しています。 

自国債券への投資が選択肢にない場合、おそらくあなたの国の国内債券市場が限定的、または魅力的でない場合、グローバル債券を使用できます。ただし、自国通貨が海外の債券発行者の通貨にペッグしている場合を除き、海外のインフレ連動債は避けるべきです。

4.分散

将来的にアウトパフォームする可能性のある市場の特定の株式やセクターを選ぼうとするのではなく、幅広く分散、または市場全体に投資出来る投資信託/ETFに投資してください。市場全体に分散投資することで、全投資家の平均リターンを得ることが出来るのです。

平均的であることは悪いことのように聞こえますが、実際には良いことです。ほとんどの投資家は、アクティブファンドの高い手数料を控除した後は、平均よりも低いパフォーマンスになっています。米国でのファンドマネージャーのパフォーマンスに関する調査によると、ファンドマネージャーは銘柄選択スキルを持っている可能性がありますが、彼らによってもたらされる超過収益よりも運用管理コストが上回ることが一般的です。そして、継続して高いリターンを上げ続けることが出来ないというデータはありますが、継続的にアウトパフォームし続けられたというデータはありません。ある年にアウトパフォームしたファンドは、次の年にはアンダーパフォームする傾向があります。そして投資家はアクティブ運用のファンドに高い手数料を支払います。その結果、長期的には、アクティブファンドの半数以上が、インデックスファンドの成績を下回っています。  

5.マーケットタイミングを探らない

米国の調査によると、典型的な米国のファンド投資家は、値上がり後に投資し、下落した時に売却するため、実際に運用されているファンドよりもはるかにパフォーマンスが悪いことがわかっています。リターンデータを用いたマーケットタイミングに関する研究は、マーケットタイミングの肯定的な証拠は示されていません。マーケットの平均リターンを得られないほとんどの投資家は、マーケットタイミングについて2つの共通する過ち、すなわち、「昨日のトップパフォーマーに投資すること」、「株式市場の予測を試み、感情を持ち込むこと」により、市場平均以下の成績となっています。

それよりも、適切な投資計画を作成し、その計画を堅持することが大切です。長期的には一貫して良好な結果が得られることでしょう。

6.インデックスファンドを活用する

株式市場全体に投資する最良かつ最低の保有コストにする方法は、インデックスファンドを活用することです。[注4]これは、従来型の投資信託[注5]またはETF(上場投資信託)のいずれかを活用することになります。一部の投資家にとってはInvestment Trustも選択肢のひとつかもしれません。

典型的な米国外の投資家にとって、1本のグローバル(「全世界」)株式ファンドやETFは、完全に分散された株式ポートフォリオを所有する最も簡単な方法です。米国以外の投資家は、米国籍のファンドやETF、または米国の株式を直接保有することから生じる二重課税にご注意ください。

7.コストを低く抑える

0.15%と1.5%のファンドの経費率の差はさほど大きくないように思われるかもしれませんが、投資期間全体にわたる複利の影響は甚大です。30年後、経費率1.5%のファンドは、同じパフォーマンスで経費率0.15%のインデックスファンドよりもはるかに少ないリターンになっていることでしょう。長期ではほとんどのアクティブファンドのパフォーマンスはインデックスファンドを下回っていることを忘れないでください。コストは重要です。運用会社の利益のためではなく、ご自身の利益のために複利で運用しリターンを得る必要があります。1%の追加コストによって、引退後の資金が10年分削減されてしまうという試算もあります。

一部の確定拠出年金制度は、インデックスファンドを提供していない場合があります。インデックスファンドがない場合、最低の手数料で最も幅広く分散されているファンドを探してください。インデックスファンドより手数料は高くなりますが、インデックスファンドと同じようなパフォーマンスとなる傾向があります。ご自分の確定拠出年金で「一番ましな」ファンドを探すコツは、年間コストが最も低いものを探すことです。

8.税金を抑える(節税メリットの活用)

株式市場をコントロール出来る人は誰もいません。株式市場の行方を心配するよりも、ご自身でコントロール出来ることに注力してください。自国や投資先の政府に税金として納めるよりも、引退用資金としてご自身の手元に残せる仕組みがあればその制度を活用してください。

売却益や配当金等に所得税が掛かる場合、税効率のための最も大切なことは、税制上有利な口座を最大限に活用することです。非課税口座はあなたのお金が複利で増えることを可能にし、税金が毎年引かれることはありません。国によっては非課税枠が多く税効率を考慮する必要はないかもしれません。しかし、課税口座も保有している場合、税効率を考慮して資産をどこに置くか、というアセット・ロケーションが重要です。非課税口座に(高い期待リターンが見込める)株式の資産クラスを充てれば、引退用資金をより多く確保出来る可能性があります。

一部の国の投資家は、ファンドやETFをつみたてることで税制上のメリットが得られることもあるかもしれません。

9.シンプルな投資

シンプルさは投資で成功するためのすべての鍵です。選択肢が複数ある場合、最もシンプルなものを選択してください。

Investing With Simplicity、ジョン・ボーグル[3]  

幅広い分散投資を行うために、数多くのファンドを保有する必要はありません。1本で全世界の株式市場に投資が出来るインデックスファンドに投資をすれば、世界中の数千の株式に投資することが可能です。また、グローバルまたは全世界債券市場インデックスファンドには、さまざまな種別と満期で構成される1万を超える債券が含まれています。2つか3つのファンドに投資をすれば効果的に全世界の株式と債券に投資が出来る世界分散ポートフォリオを構築することが可能です。

シンプルなポートフォリオには多くの利点があります。ほとんどの場合、コスト(税金を含む)を削減し、ポートフォリオの把握を容易にし、リバランスを簡素化し、税金の計算を簡素化し、事務処理と記録管理を削減し、必要に応じてポートフォリオを簡単に相続させることもできます。何よりも、シンプルなポートフォリオを保有することで、家族や友人と過ごす時間を増やし、資産運用に費やす手間と時間を減らすことができます。  

場合によっては、3つまたは4つ以上のファンドに投資することもあるかもしれませんが、投資される前にリスクとコストに注意してください。  

10.航路を守る

投資を成功させる上で「航路を守る」ことが最も難しい部分ですが、不可欠なことです。[注6]合理的な投資計画を作成し堅持すること。1990年代インデックスファンドがオルタナティブファンドに比べ劇的にアウトパフォームしていた時にこのアドバイスに従うことは簡単でした。しかし2008年には、多くの投資家がパニックに陥ったと思いますし、少なくとも追加投資や継続保有、リバランスの為の投資に心が挫けたことと思います。株式が時間の経過とともに生み出す高いリターンの可能性と引き換えに、株式市場は非常に不安定であることを忘れないでください。大幅な下落に直面するとご自身の投資計画を継続することは難しいことですし、平時の市場でも、パフォーマンスの目覚ましい魅力的な新しい資産クラスなど、常に気を散らすものがあります。 気を散らさず、ご自身のたてた投資計画を堅持し、揺らぐことのないようにしてください。

ポートフォリオの株式部分によって引き起こされるボラティリティを減らすために債券を含むアセットアロケーションを作成し、必要に応じてリバランスします。これは、「航路を守る」上でも役立ちます。最初にポートフォリオを作ったら、唯一必要なことは、必要に応じリバランスして、株式と債券の比率を当初決めた割合に戻すことです。【注7】年1回比率を元に戻すというルールにすれば、いつ、何を買うべきか、または売るべきかというマーケットの際限のないおしゃべりを遮断することが出来、大きな安心に繋がることでしょう。

11.結論

Bogleheadsの投資家は

  • 収入の中から出来るだけ多くを投資にまわし
  • 株式と債券の両方を組み入れたアセットアロケーションを検討し、
  • 低コストで幅広く分散されたファンドを活用し、
  • 税効果の高い口座を活用し、
  • 「航路を守る」ことを行います。

Bogleheadsがお勧めする投資を始めるにあたり、数時間掛けて仕組みづくりを行い(1日は掛かりません)、その後は1年に一度1時間ほど掛けてポートフォリオのリバランス(目標比率に戻すこと)をしてください。しかし、この時間以上、マーケットをチェックしたり、金融ニュースをフォローする必要はありません。「ほったらかし」をすることが、よりよい結果をもたらします。シンプル過ぎて拍子抜けするかもしれませんが、市場全体に幅広く投資し持ち続ける(Buy &Hold)ことが、他の多くの投資手法に対し、一貫して良好なリターンを得ることを示す数十年にわたる包括的な調査に基づいています。

<U29 によるBogleheads®投資哲学リレーコラム>
1.実行可能な計画を立てる(Develop a workable plan)
2.早くから、かつ定期的に投資する仕組みをつくる(Invest early and often)
3.リスクの取り過ぎや、リスクを取らないことに注意(Never bear too much or too little risk)
4.分散(Diversify)
5.マーケットタイミングを探らない(Never try to time the market)
6.「インデックスファンドを活用する(Use index funds when possible)」ことは素晴らしい部下を持つことである
7. コストを低く抑える(Minimize costs)

  1. 以下は米国固有のものであり、米国外の投資家には当てはまりません。または自国の同等の制度に置き換えられてください。(このリストは網羅的ではありません):IRA、401(k)、Roth、403(b)、 457(b)、Keoghプラン、SEP、SIMPLE IRA、およびTSP退職プラン等。
  2. ↑国によっては、特定の種類の債券に特別な用語を使用する場合があります。たとえば、英国の国債は英国では「ギルト債」として知られています。 
  3. ↑詳細については、Zweig, Jason (August 1, 2007). Your Money and Your Brain: How the New Science of Neuroeconomics Can Help Make You Rich. Simon & Schuster., ISBN 978-0743276689を参照してください。
  4. ↑インデックスファンドは、「トラッカーファンド」、「インデックストラッカー」などと呼ばれることもあります。また、「パッシブ」という包括的な用語が使用されることもあります。 
  5. 国によっては、英国の「OEIC」や「ユニットトラスト」など、投資信託の独自の名称を持っている場合があります。名称は異なりますが、コンセプトは同じです。 
  6. ↑「Stay the Course(航路を守る)」というフレーズは、「ご自身の計画を堅持する」という意味です。
  7. ↑債券の割合を「債券の年齢」に設定するなどして、毎年わずかに債券保有を増やす必要がある場合があります。 

参考文献

  1. ↑ Bogle, John (2010). Common Sense on Mutual Funds. pp. 87–88., ISBN 978-0470138137.
  2. ↑ Zweig, Jason (2003). The Intelligent Investor. Collins Business. p. 3., ISBN 978-0060555665.
  3. ↑ John Bogle (1999). “Investing With Simplicity” (PDF). The Personal Finance Conference, The Washington Post. Retrieved July 16, 2020.

参考動画(外部サイト)

Bogleheads®の投資哲学は個人投資家の方々が資産形成する上での道しるべになるため、Bogleheads®の投資哲学をたくさんの方に知って頂くお手伝いをしたいとお申し出を頂き、制作が実現した動画もご紹介いたします。Bogleheads®の投資哲学をより深く理解出来ると思いますので、ぜひご視聴ください。(金野真弓)

三菱UFアセットマネジメントON AIR (YouTube)

2024年9月収録
人気投資ブロガーが語る!下落相場とリスクとの付き合い方

2023年8月収録
人気ブロガーが語る! Bogleheads®投資哲学に基づいた投資戦略と新しいNISAの活用方法
<投資未経験・初心者向け>
人気ブロガーに聞く! 現役大学生の投資に関する疑問

2022年1月収録
Part1【投資初心者が知っておきたい4つの事】
Part2【投資初心者が知っておきたい6つの事】

楽天証券

2021年11月収録
「楽天ETFカンファレンス2021」資産形成のポイントを山崎元が伝授!~事前質問にズバリお答えします!~
経済評論家山崎元氏のセッションにおいて、Bogleheads®日本チャプター日本代表金野真弓がBogleheads®投資哲学をご紹介しました。
Bogleheads®投資哲学に対する山崎氏の見解と、後半の投資やキャリア、恋愛などの人生相談に関して、山崎節溢れる深く、ユーモア溢れる回答も必見です!