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「新社会人有坂まいさんのために、みんなでお金と投資、人生について話し合おう!」オンラインイベントレポート

Posted: 土 7 06, 2024 4:46 pm
by 有坂まい
「新社会人有坂まいさんのために、みんなでお金と投資、人生について話し合おう!」オンラインイベントレポート
日時:2024年5月11日 10:00~11:00am
主催: Bogleheads®日本チャプター U29
参加者:金野さん、水瀬ケンイチさん、秀石さん、ybさん、マメ助さん、りんりさん、yurayuraさん、toshiさん、インデックス大学生さん、ひろきさん(司会)、有坂まい(本人)
概要:新社会人になった私(有坂まい)の20~40代のライフプランについての相談会を設けていただき、経験豊富な人生の先輩たちに的確なアドバイスをもらい、今後の資産形成の一歩にする。
  • 内容
今回の企画と有坂まいの人生について
今年新社会人として新たな生活が始まりました。社会で働くことの楽しさや大変さを感じながら日々を過ごしていました。ある日ふと気が付いたことがありました。朝起きて準備をして電車に乗り出社し、仕事を行い、電車に乗って帰り、夕食を終え、寝る準備をして時計を見ると22時でした。
私には趣味も夢もあります。このまま毎日同じことを繰り返すことに不安を感じました。
そこで、私がBogleheads®日本チャプターのU29メンバーとして活動するきっかけを与えてくれた金野さんにご相談しました。
金野さんに「有坂さんのライフプランオンライン相談会を開くのはどうでしょうか」とご提案いただきました。
自分の人生について誰かにアドバイスしてもらうという経験がなかったため、是非お聞きしたいと思い、金野さんとU29のメンバー達でオンラインイベント開催に向け準備を重ねました。

私の人生の中で重要なポイントは大きく分けて2つです。
①結婚や出産などのプライベート面
②昇進や起業などの仕事面

まずは①のプライベート面に関して、私は20代前半に結婚し、遅くても28歳までに第一子を産みたいと考えていました。そのためにどの程度の費用が必要なのかは不明確でした。またその後、家・マンションを購入するとなった時の費用面にも不安がありました。
次に②の仕事面に関して、①で述べたプライベートの計画を達成するためにも、素早く昇進してお金を稼ぐ必要があります。また、自分自身で会社を経営したいという目標も早いうちにかなえたいと思っています。
このように、プライベートも仕事もあきらめたくない私のわがままなライフプランについて人生の先輩にご相談するという企画を立てていただきました。

  • 相談とその返答
結婚について
水瀬さん:結婚式の費用は結婚式の規模によって変わる。グレードの調整はいくらでも可能。
マメ助さん:親族のみの結婚式。相手の価値観、親族の価値観にもよるので、しっかり相談した上で決める。
ybさん:結婚相手とのお金の価値観があっていることが重要になる。これは結婚だけでなく資産形成の面でも重要になってくる。価値観があっているからこそ資産形成の目線合わせができる。
金野さん:結婚式や披露宴に掛かった費用はご祝儀でほぼトントンだった記憶。


出産について
マメ助さん:社会保険料での出産一時金、子育て応援給付金や住んでいる自治体の支援など、出産に関わる費用を支援してもらえる。
ybさん:出産費用に関する費用は公的な支援で賄うことが可能。出産に関わる準備や子供を迎える準備などに少しお金がかかる。公的なものに加えて、会社からの祝い金などもある場合がある。
toshiさん:あくまで公的な支援で賄えるのは普通分娩の時。帝王切開や何かあった場合は別途必要になる。健康が第一。キャリアとの両立についてうまくやっていく方法を見つけていく必要がある。
仕事を続けながら子育てして、なおかつ昇進も続けるのはなかなかハードだが、上手くやっている人もいるので情報を集めるのが良い。

20~30代のキャリア形成について
ybさん:仕事に対する価値観やスタンスが重要。どのように向き合いたいか。仕事に対する軸が評価されることもある。留学することで海外の考え方や物事の捉え方、仕事の進め方などを知ることができ、視野が広がる。また現地の人や同じように留学している人との人脈を広げることもできる良い機会になる。
水瀬さん:昇進は自分だけで決められるものではなく、会社からの評価も関わってくるので、自分でコントロールできない部分も沢山ある。最終目標が起業であるなら、昇進にこだわらず、起業に向けた経理や会計、マーケティングなどの知識を蓄えたり、色々な経験を積んだりすることも大切なので昇進に縛られず仕事をしていくのも一つの手。自分で立てた計画に苦しめられないように。


起業について
インデックス大学生さん:どういう仕事をしたいのか、どんな会社をしたいのかによって必要な金額も変わってくる。インターネット企業のように、自分1人で一気通貫して行う場合はほとんど起業にかかるお金はない。
りんりさん:日本政策金融公庫から創業者支援がある。女性や35歳以下の若者の場合有利な金利でお金を借りられる場合もある。自分の叶えたい人生の少し先を歩いている人(自分の分野で成功している人)に話を聞いてみてアドバイスを受けてみるといい。

家購入について
りんりさん:(地方で暮らす場合)ライフプラン的に3LDKくらいが妥当。 返済が終わるのは40~50 代。そうすると2回家を買うことは不可能ではない。1回目の家購入での反省点や、家族構成の変化などで2回目の家購入をしてみるのもいい。家を買うという行為に力を入れすぎない。
また、持ち家を売ったり貸したりするなどの出口を考えて家を購入するといい。
ybさん:家の購入を人生のテンプレートとして考えているなら、考え直してみてもいい。賃貸という選択肢もある。
yurayuraさん:賃貸か持ち家かの決め手の一つとして、本人の性格や特性を考慮すると良い。老後2000万円問題は、実は持ち家の人の回答割合が9割の家計調査が前提となっている。持ち家の場合に掛かる住宅費が月々1万円ちょっとであれば老後必要な額が2000万円という話。⇒持ち家であれば老後2000万円でもなんとかなるが、賃貸派の人は老後の資金として別途7000万くらいあったほうがいい場合もある。賃貸派の人は別途しっかり計算して、金額を用意する必要がある。自分の性格や特性によって考えていくのが良い。

投資について
水瀬さん:仕事もプライベートも充実させたいのなら、投資に手間や時間をかけない方法が良いと思う。投信自動積立⇒NISAやiDeCoなど 何もしなくても毎月同じ金額が積みあがっていく方式が良いのではないか。
ybさん:投資に時間をかけない方法で投資を行うほうが良いのではないか。お金の価値観が同じようなパートナーと一緒にお金の管理をしたり、運用したりしていくのも一つの手。
りんりさん:人生でやりたいことが沢山あるなら、投資に関する時間、体力、脳のリソースを最小限にしてプライベートや仕事を充実させていくほうが良い。インデックスファンドなど。
yurayuraさん:人生のお金を考えるときに運用だけでなく社会保障の知識が大事。例えば、年金に関していえば、共働きでずっと働く=その期間の収入だけなく厚生年金でもらえるお金が増えるなど老後にも影響。また、高い医療費がかかった時には高額療養費(高額医療費)などの仕組みもある。こういう仕組みを知っておくと民間の医療保険がいらないかもという判断もできる。=貯蓄できる。
また病気等で働けなくなると障害年金という仕組みがあり、会社員の場合、障害基礎年金と障害厚生年金が利用できるが自分で申請しなければならない。これは精神疾患にも適用される。病気が原因で退職してしまった場合は障害基礎年金しかもらえないので、働いているうちに受診しておく必要がある。このような社会保障の知識を知っておくのと知らないのでは全く違う。社会保障は本をきちんと読んだり、ファイナンシャルプランナー2級の資格などを取ったりして社会保障の全般の知識を知っておくかどうかで将来のお金の貯まり方が違う。
インデックス大学生さん:債券や個別株を買うと経済やビジネスに対する解像度が上がる。(←ニュースや財務諸表を読んだりするから)将来的に起業を考えているなら、メインはインデックスで、サブでその他の投資について学ぶことはありだと思う。実際にやってみるとわかることがあるので、経験としての投資を行うことも視野に入れる。
  • 感想
今回約1時間という時間の中で、結婚や家購入などのプライベートな面と起業や昇進などの仕事に関する話を沢山伺うことができました。このような機会がなければ絶対に知ることができなかったような貴重な経験談や知識をたくさん得ることができました。
自分のライフプランに関して、プライベートも仕事も、加えて投資もと大変わがままで理想の高いものだったと思います。それでも皆さんが親身に話を聞いて、アドバイスをしてくださったことで、必ずしも実現不可能なものではないのだろうと自信を持つことができました。
私の人生を思い返してみると、あの時ああすればよかった、こうすればよかったなどの後悔が沢山あります。その後悔のほとんどが知識不足や自信のなさによって、一歩踏み出せないことによるものでした。調べても一般論や、良いことだけを伝えているものしか出てこないし、私にここまでできるはずがないとあきらめてしまっていました。
それは自分のライフプランについても同様で、今回の資料を作る前、この企画の直前まで、私は私の人生において必ず何か諦めるのだろうなと思っていました。それが結婚なのか、子育てなのか、仕事なのか、何を一番優先すべきなのだろうかとぐるぐる考えていました。
しかし、今回お話を聞いて無理に諦める必要はないのかもしれないと思えました。
両親を始めとする周りの人や、公的な機関を頼っていいのだと感じました。
また投資についてですが、正直、最初投資に関して私は少し後ろ向きだったと思います。
怪しさや自分が損をするリスクを考えるとなかなか踏み出せずにいました。
しかし、社会人として働き始めて、初めてのお給料をいただいた時に、自由にできるお金が増えた半面、こんなにも税金で引かれてしまうのかとびっくりしました。
このままお金のことを何も考えず闇雲に銀行に貯金するのは非常にもったいないことだと感じました。
この年でも遅い方だとは思いますが、これから投資を始めて、理想の人生を歩んでいくこと、老後安心して生活することを叶えていきたいと思います。
本当に貴重なお話をありがとうございました。